建築家のご紹介

土器手 茂

プランニングは、家族の動線と、パブリック・プライベートのゾーニングに重点を置いて計画していけば、構造的にも、また空間や壁の連続性も「美しく配置された平面図」に仕上がってくる。そしてそういう図面を基に建てられた家はきっと住み易い家になるはずだ、と考えています。「私自身がこの家に住むとしたら満足できるか」と、常に自分に問いかけながら、お住まい造りのお手伝いをしています。

◎これから建築される方へのアドバイス

具体的に家作りの計画を進めていくと、敷地条件・法規制・ご予算、等々の事情で悩んだり、迷ったりすることがいくつも出てきます。そんなときは、家作りの検討を始めた初心に立ち返ることが大事です。今住んでいる家のどこに不便さを感じているのか。どんな『夢』を叶えたかったのか。必ずきっかけになったものがあるはずです。間取りの細かい納まりに気を取られると忘れがちなそういうことを常に意識すれば、きっと後悔することの無い、満足のいく家作りができるはずです。

Works

鹿児島市の住宅街に建つ、イギリス・チューダー様式を取り入れた小屋裏3階建ての店舗併用住宅です。外観は「魔女の宅急便」のパン屋さんの建物をイメージしてみました。店舗面積に制限のある地域ながら、できるだけゆったりとした感じが出るように、建物中央を通り抜けるアプローチを設けたことで、雨天でも店に入り易くなり、そこを通り抜けた先にある、緑いっぱいの庭を印象付ける効果も狙っています。また、通り抜けの、店舗とは反対側のブロックに住宅の玄関を設けて店舗と住宅とを明確にゾーン分けすることができました。